【今日も、おつかれさま 】「今日も、誰にも気づかれない仕事」

コラム/インタビュー
 2026/06/14
【今日も、おつかれさま 】「今日も、誰にも気づかれない仕事」

今日も、おつかれさま ― 暮らしの中の小さな物語 ― Vol.1

どこかの暮らしに、そっと寄り添う物語...

今日も、誰にも気づかれない仕事

朝は誰よりも早く起きる。

お弁当を作って、朝ごはんを準備して、洗濯機を回す。


仕事を終えて帰れば、今度は夕飯の支度。

気づけば今日も、自分のことは後回しだった。

食事が終わり、片付けをしていると、テーブルの上に小さなメモが置いてあった。

娘からだった。

「今日のお弁当、友達にうらやましがられた。ありがとう」

思わず笑ってしまう。

 
その時、息子が通りかかった。

「明日も卵焼き入れてね」

そう言って自分の部屋へ戻っていく。

特別な言葉じゃない。

でも、その時気づいた。

毎日やっていることは、ちゃんと誰かの中に残っているんだと。

片付けを終えた後、冷蔵庫からプリンを一つ取り出した。

本当は週末まで取っておこうと思っていたもの。

でも今日はいい。

スプーンを口に運びながら、小さく笑った。

明日もきっと忙しい。

それでも少しだけ思えた。

今日の頑張りは、無駄じゃなかった。

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