でも、食べ進めるほどにスパイスがじわじわ広がって、気づけば口の中は心地よい刺激に。「辛さは控えめ」と聞いていたけれど、思わずラッシーに手が伸びる。そんな美味しい一皿に出会いました。
観光ついでではなく、このカレーを目当てに訪れたくなる。
昭和の町の真ん中で味わう、満足度高めのスパイスカレーです。
4種がけも単品も満足度高め。スパイスの奥行きがすごい
店主おすすめスペシャルカレー 1,600円
店主おすすめは、4種のカレーが一皿にのった「スペシャルカレー」。
ダル(豆)、ビーツ、ほうれん草としめじの3種に、Aキーマ・Bバターチキン・Cビーフから選べる1種を組み合わせる贅沢な内容です。
今回はAのキーマカレーをチョイス。
それぞれ個性がありながら、食べ進めるほどに一体感が生まれるのが印象的。
4種のカレーや副菜はそれぞれ単体で食べてもおいしいのに、少しずつ混ぜていくと、味に奥行きが出てきて、また違うおいしさに。
単品 ビーフカレー トリプルセット 1,900円

カレーはCのビーフ、ドリンクはプレーンラッシーを選びました。
ビーフカレーのお肉が凄い!!
A5ランクやスジなど、さまざまな部位をじっくり煮込んだお肉は驚くほどやわらかく、どこをすくってもゴロゴロ入った肉感に思わず笑顔がこぼれます。
辛さは控えめと聞いていましたが、後半になるにつれてスパイスがしっかり主張。
スパイスで火照った口の中を、ラッシーがやさしく落ち着かせてくれる流れまで含めて、この店ならではの楽しさだと感じました。
スパイスでじんわり火照った口の中を、プレーンラッシーがやさしく落ち着かせてくれます。甘さ控えめで、カレーとの相性も◎。
セットのミニパフェも、いい意味で予想を裏切られる存在。
グラノーラの食感が心地よく、キウイやブルーベリーのさっぱり感が後味を軽くしてくれます。
グラスに、大きなおいもチップスが刺さった見た目も印象的です。
凛とした雰囲気と、やさしい笑顔が印象的な店主
店内に入ると、迎えてくれるのはやわらかな笑顔の店主 榎本さん。
カレーの仕込みから調理、接客まで、すべてをお一人で切り盛りされています。
ワンオペだからこそ、一皿ずつとても丁寧。
少し時間がかかることもありますが、その分、きちんと向き合って作られているのが伝わってきます。
おしゃれで落ち着く、昭和の町の中のくつろぎ空間
昭和の町・中央通りにありながら、店内はどこか洗練された落ち着いた雰囲気。
テーブル席にカウンター席、さらに小上がりの半個室テーブル席もあり、シーンに合わせて使いやすい空間です。
一人でゆっくり味わうランチにも、友人との食事にもぴったり。
にぎやかすぎず、かしこまりすぎない空気感が心地よく、つい長居したくなります。

店内の各テーブルには、ちょっとした「知恵の輪」が置かれていて、料理を待つ時間も自然と手持ち無沙汰になりません。
私たちが座った席には、お客さんが置いていったという“びっくり箱”がそのままに。
ふたを開けると、思わず声が出そうになる仕掛けに、思わずクスッとしてしまいます。
こうした遊び心も、このお店ならではの居心地のよさにつながっているように感じました。
おすすめはあるけど、選ぶ楽しさもあるメニュー
お店のいちおしは、4種類のカレーが一皿で楽しめるスペシャルカレー。
おすすめのカレーはもちろんですが、食後まで含めて満足感が高いのもこのお店の魅力。
スパイスでじんわり火照った口の中を、ドリンクやミニパフェで落ち着かせてくれるセットもおすすめです。
昭和の町・中央通りにある、落ち着いた一軒
お店は、豊後高田市・昭和の町の中央通りにあります。
観光エリアの中にありながら、店内に入ると外のにぎわいとは少し距離を置いた、落ち着いた空気。
昭和の町散策の途中に組み込むのもいいですが、この一皿を目指して訪れたくなる場所です。
昭和の町で、スパイスの余韻と一緒に心に残るランチを。
ゆっくり味わいたい日に、思い出してほしい一軒です。

















