『中津祇園2025』7月25日〜27日開催! 歩行者天国や祇園車巡行の見どころを紹介

大分県中津市イベント
 2025/06/25
『中津祇園2025』7月25日〜27日開催! 歩行者天国や祇園車巡行の見どころを紹介

今年も7月25日(金)・26日(土)・27日(日)の3日間、「中津祇園」が開催されます。

期間中は歩行者天国や多彩なイベントが行われ、城下町ならではの賑わいが広がります。上祇園・下祇園に参加する各町の情報や、見どころをご紹介します。
歴史ある祇園車が街を駆け巡る迫力と、長年受け継がれてきた伝統の魅力を、ぜひ現地で体感してみてください。
※本企画は中津祇園保存協議会のご協力のもと掲載しています。

ごあいさつ

名称
中津祇園保存協議会
公式サイト
https://nakatsu-gion.com

約600年の歴史を有する中津祇園は、中津城下の疫病退散を祈願する祭礼で、下正路浦の漁師たちが京都の八坂神社から御分霊を勧請してささやかな村祭りを行ったことが起源とされています。その後、1683年に中津藩主の小笠原長胤公によって、関西から芸能目的の山車が導入され、現在のような「祇園車」が巡行する華麗で勇壮な祭となりました。 7月25日は市民花火大会や「お宮入り」、7月26日は福澤通りで6年ぶりの「市民総踊り」や下祇園と上祇園が一堂に会する「祇園車共演」、7月27日は各神社での「練り込み」など、見所が満載です。ぜひ中津祇園にお出かけください。

下祇園

下正路町(先車)

闇無濱神社から「次官」の位を授かっている下正路町の舟車は、延宝8年(1680)が始まりとされています。
中津祇園唯一の舟車で、御座船を祇園車に乗せており、舟の名前は「天鳥丸」。神話の「天鳥舟神(あまのとりぶねのかみ)」という天をも翔る舟神に由来します。
御神幸の際には、中津藩主の参勤交代の際に唄われていたという「御船歌」が唄い子によって唄われます。
かつては、下祇園のしんがり十番車でしたが、現在では、下祇園の一番車「先車(はなぐるま)」の大役を毎年務めています。

龍王町(弐番車)

龍王町の祇園車は、明治41年より闇無濱神社夏季祇園大祭への奉納が始まりました。平成18年に三度の改修を行い現在に至ります。先祖から引き継がれた伝統を親から子へ、子から孫へと継承しております。龍王町の祇園車は「威勢の良さ」をモットーに老若男女が一致団結による活気ある御神幸を心掛けています。
特に辻を曲がる時の「遣り取り」や、闇無濱神社への「お宮入り」は勇壮です。また、朝車の御発ち、戻車の練り込み時に長老が唄う「松前音頭」も是非ご覧ください。

堀川町(参番車)

現在の堀川町踊車は、初代が1825年(文政8年)、二代目が1868年(明治元年)に建造され、現在の三代目は1907年(明治40年)に堀川町の職人たちの手によって62円で建造されました。二代目の踊車は福岡県田川地方に売却され、「川渡り神幸祭」をはじめとする筑豊地方での「踊り山笠」文化興隆の一翼を担いました。
中津祇園の祇園車は、江戸期の大坂における芸能志向の地車文化を令和の現代に伝える稀有な事例とされている中、特に堀川町踊車は威勢の良い御神幸と、舞台での華やかな舞踊が見どころです。ぜひご覧ください。

姫路町(四番車)

1706年(宝永3年)から、中津祇園に参加している姫路町。現在の車は、1914年(大正3年)に一階車として建造され、17年後に二階車に大改造されました。
その後、輪や芯棒の新調や全面塗り替えなど、何度も祇園車改修を行っています。平成25年には、数年の準備期間を経て約100年ぶりに台輪部分の大規模改修を行いました。

桜町(伍番車)

明治28年(1895)6月に一階車として完成しました。1936年に二階車へと大改造されました。
後軒見送りの鳳凰の彫刻と扁額には、明治28年の裏書が残っており、改造当時、桜町は豊前屈指の花街であったため、車の至る所に繊細で豪華な飾りが施されています。

豊後町(六番車)

1940年代の活躍を最後に参加していなかった豊後町御神殿奉斎車が平成25年に復活しました。1683年に当時の中津藩主小笠原公が京都から取り寄せた中津祇園最古の祇園車です。
車の下では花飾りをまとった稚児たちが、神の使いとして雅で神々しい稚児舞や影向楽を披露します。

角木町(御神興)

現在の御神輿は、平成10年に新調されました。かつては、3基の御神輿が御神幸に参加していました。御神幸は、笛、太鼓、チャンガラと呼ばれる鉦でお囃子を奏でる傘鉾とともに行います。傘鉾は、かわいい子どもたちが綱を引きます。

上祇園

古博多町(先車)

古博多町は二階建ての祖とされています。大工は「賀来」と言う有名な方で「汐湯」や「茗荷屋」「蓮菜観」などを建てています。また、江戸期制作(安政)と書かれた鉦が伝わっており、今でも素晴らしい音色を奏でています。
踊り場には、竹虎が描かれており、縁起物として彫られています。

京町(弍番車)

京町の特徴は、厚みのある材料を贅沢に使った躍動感のある彫刻の数々です。舞台天井や背面に彫られた豪快な龍はもちろん、屋根の正面を飾る鬼板の獅子噛み・兎の毛通しの鷲と猿は屋根からはみ出すほどの立体感によりリアルに表現されています。更に、平成期には彫刻部品を除くすべての部品・装飾を新調。創建当初の美しい姿を取り戻しました。是非、華麗な祇園車と合わせて元気な若衆にもご注目ください。

諸町(参番車)

明治24年建造の現在の車は、江戸時代から続く三代目にあたる歴史的価値を持つ可倒式で、現存する部品は当時のものが使われています。正面に昇天玉龍、左右に竹林と二虎の彫刻が施され、中央には雲海鶴が描かれ、大きな台輪と共に特徴となっています。
この車は、参加者全員の協力で動かされ、巡行や練り込みで見せる堂々とした動きが祭りの見どころです。子どもたちが数ヶ月練習した舞踊やお囃子も祭りに華を添え、今年行われた塗装・修復作業により美しさを取り戻しました。町の人々に愛され、誇りを持って優雅に動く諸町の車をぜひご覧ください。

新博多町(四番車)

新博多町は今から約300年前の1711年に祇園車を引き出すようになったとされています。特徴である、二階の大屋根は京都祇園の影響をうけた「妻切屋根」となっており、彫刻は豊前市三毛門の楠本雲秀斎作とされています。現在の新博多町祇園車は三代目であり、昭和7年に完成しました。二代目の車は大分県玖珠郡の塚脇祇園に売却され、現在も塚脇祇園、玖珠祇園大祭にて目にすることができます。平成26年には「平成の大改修」と銘打ち、祇園車の塗り替え、修繕を行いました。

殿町(伍番車)

1921年(大正10年)より5年間の歳月をかけて建造。今年で建造100周年を迎えます。総けやき造の車で、正面欄間には龍の彫刻、両側には虎や竹、獅子の彫刻、そして前柱上部には獅子と象の彫刻が彫られています。
浄瑠璃棚は「牛図彫刻衝立」で牛に乗った天神の図は、三毛門の楠本雲秀斎の秀作と伝わっています。また、腰板は鶴の透かし彫りとなっています。

片端町(六番車)

明治28年(1895年)に片端町の祇園車が建造されました。昭和3年に現在の二階車に改造されています。
片端町の祇園車は大量の装飾金具を使用しています。別名「仏壇つくり」で、殿町祇園車とは兄弟車です。破風は、他町の祇園車は「べた金」ですが、片端町の祇園車は「黒」で特徴づけられています。 

古魚町(七番車)

新魚町(御神輿)

中津神社の御神輿を担いで御神幸を行います。新魚町は、戦前までは祇園車が出ていましたが、昭和5年頃に宇佐市四日市に売却され、今は桜岡八幡宮の天神祭にて「新町」の山車として曳行されています。その後、新造計画が何度かなされた様ですが、戦争の混乱のため、やむなく中止されました。数年前に、傘鉾の復興と同時に、今まで途絶えていたお囃子も復活。見所の一つとなっています。

日程・催し

日程

7/25(金) 引き出し
■ 祇園車町内まわり 午前8:00頃〜
(闇無濱神社・中津神社各町内周辺)
■ お宮入り〜唄と踊りの共演・一斉もちまき〜 花火大会終了後
(闇無濱神社・下祇園 6台)

7/26(土) 朝車
■ 御神幸(下祇園)・御巡行(上祇園) 午前5:00頃〜
■ 福澤通り歩行者天国「お祭り広場」 午後5:00頃〜
■ 市民総踊り(福澤通り) 午後5:00頃〜
■ 祇園車共演(福澤通り) 午後7:00頃〜
■ 練り込み(闇無濱神社・中津神社) 午後9:00頃〜

7/27(日) 戻車
■ 御神幸(下祇園)・御巡行(上祇園)午前8:00頃〜
■ 福澤通り歩行者天国「お祭り広場」 午後5:00頃〜
■ 練り込み(闇無濱神社・中津神社) 午後8:00頃〜

令和7年 中津祇園 市民花火大会

「中津祇園市民花火大会実行委員会」による花火大会が、中津祇園の初日に開催されます。会場となる小祝漁港広場では、「中津バル」などのアトラクションも開催される予定です。

600年の歴史と伝統の中津祇園、5,000発の花火が中津の夜空を彩ります。

日時 / 7月25日(金)午後8時〜
場所 / 小祝漁港周辺
※小雨決行
※駐車場は台数に限りがあります。

主催/中津祇園市民花火大会実行委員会
(中津商工会議所内 ☎ 0979-22-2250)

祇園福引き販売

豪華景品が当たるかも!?

期間 / 7月25日(金)夕方〜7月27日(日)
場所 / 闇無浜神社・中津神社
金額 / 1回300円

第13回中津祇園 囃子競演会

各町の鉦打ちの技を、ひと足お先にご披露

日時 / 7月12日(土)18時〜
場所 / ゆめタウン中津 特設会場

朝車マップ

アプリのご紹介

祇園車・御神輿の現在地が分かる!
祭礼総合情報アプリ「地車&太鼓」

祭礼総合情報アプリ 「地車&太鼓」

◆ コース表・祭礼日程の掲載!
GPS機能搭載!
◆ お気に入り追加で 最新情報をGET!

【Google Play】

【App Store】

人気の記事