中津市出身のシンガーソングライター・蘭華さん。現在は東京を拠点に活動し、2025年にはメジャーデビュー10周年という節目を迎えました。
今回のインタビューは全三回でお届けします。
第一部では、中津で過ごした子ども時代や学生時代の思い出、そして現在も心の支えとなっている故郷への想いについてお話を伺いました。
子どもの頃から「自分の考え」を持っていた
子どもの頃はどんなお子さんだったんですか?
蘭華さん: 今思うと、あまり協調性がなかったかもしれません(笑)。
子どもの頃から、自分で考えて、自分がこうだと思ったことを行動に移すタイプでした。小学校、中学校、高校と女の子のグループってあるじゃないですか。でも私はだんだん仲間外れになったりして、一人でお弁当を食べたこともありました。
今思い出すと少し切ない思い出なんですけど、どちらかというと周りに合わせるより、自分の意見や考えを持って行動する子どもだったと思います。
小学校では放送部の部長をしていましたし、中学校では生徒会の書記、その後は副会長も務めました。中学までは真面目で優等生というイメージだったと思います。
生徒会で校則改革に挑戦
中学校時代の印象的な出来事はありますか?
蘭華さん: 私は中津中学校だったんですが、当時は男子が丸刈り、女子は肩より長い髪が認められないという校則がありました。
今はどうかわかりませんが、その頃の生徒会では「このルールは本当に必要なんだろうか」という話になったんです。
そこで会長や生徒会メンバーと一緒に全校集会を開いて、みんなの意見を聞きながら話し合いを重ねました。
その結果、私たちの代で長髪を認める方向へ校則が変わったんです。
それは大きな出来事ですね。
蘭華さん: 今思えばそうですね(笑)。
当時はただ疑問に思ったことを行動に移しただけなんですけど、振り返ると私らしいエピソードかもしれません。
父から受け継いだ六つの教え
学生時代に影響を受けたことはありますか?
蘭華さん: 父の教えですね。
「健康、素直、感謝、反省、学習、根明(ねあか)」
この六つの言葉をずっと大切にしています。
高校受験の面接でも、この教えを守って生きていますという話をしたんです。
すると入学後、校内でも厳しいことで有名だった先生が、その話を覚えてくださっていて。
「今年は素晴らしい生徒が入学した」と全校生徒の前で話してくださったんです。
入学式の日も「期待してるからな!」と声をかけていただいて、本当に身が引き締まる思いでした。
憧れと反抗心が入り混じった高校時代
高校時代はいかがでしたか?
蘭華さん: 実は高校1年生の夏休み最終日に、自分で脱色剤を買って髪を染めたんです(笑)。
当時はコギャルやルーズソックスが流行っていて、ちょっと憧れがあったんですよね。
でも時間を置きすぎてしまって、髪がオレンジ色になってしまったんです。
そのまま2学期に学校へ行ったら、学年中の生徒が見に来るような騒ぎになってしまって(笑)。
特に「期待している」と言ってくださっていた先生には心配をかけてしまいました。
でもその後、歌手として活動するようになってから、中津でのイベント出演をきっかけに、その先生へ思いを伝える機会があったんです。
「当時は期待に応えられなかったかもしれません。でも今は音楽を通して故郷への想いや家族愛、命や平和について歌っています。これからの私を見ていてください」
ずっと心に引っかかっていたことを伝えられて、本当に良かったなと思いました。
福澤諭吉旧居のそばで育った日々
中津での思い出を教えてください。
蘭華さん: 私は桜町で生まれ育ったんですが、福澤諭吉旧居のすぐ近くだったんです。
子どもの頃は旧居の周辺が遊び場でした。
鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり、自転車に乗る練習をしたり。
夕方になると近くの永照寺へ行って5時の鐘をつかせてもらうのも楽しみでした。
鐘をつくと、お寺の方がお菓子をくださるんですよ(笑)。
だから遊んでいても、5時前になるとみんなでお寺へ向かって、鐘を鳴らしてから家に帰っていました。
私にとって福澤諭吉先生は偉人というより、「諭吉おじいちゃん」みたいな存在なんです(笑)。
だから一万円札の肖像が変わると聞いた時は、中津出身者として本当に寂しかったですね。
離れて気づいた中津の魅力
中津を離れて改めて感じる地元の魅力はありますか?
蘭華さん: やっぱり自然ですね。
東京は刺激も多くて活気がありますし、「負けないぞ」という気持ちにもなれる街なんですが、中津に帰ると本当に心が落ち着きます。
耶馬溪や山国の自然はもちろん、中津城や福澤諭吉旧居、青の洞門など、歴史や観光の魅力もたくさんありますし、食べ物も美味しいですよね。
それに温泉も大好きなんです。
なかま温泉や西谷温泉、大平樂、金色温泉、海門温泉などにもよく行きますし、帰省した時は耶馬溪の洞門パティオやバーセントフェローズにもよく立ち寄ります。
中津に帰ると心も体もリフレッシュできますし、自分をリセットできるような感覚があります。
東京で頑張って、中津でエネルギーを充電して、また東京で頑張る。その繰り返しです。
本に囲まれて過ごした子ども時代
子どもの頃はどのように過ごしていましたか?
蘭華さん: 両親が共働きだったので、昔あった童心会館によく預けられていました。
館長さんがとても可愛がってくださって、本を読んだりしながら過ごしていました。
中学生になると今度は小幡記念図書館によく通うようになりました。
今でも帰省した時には立ち寄ることがあります。
静かな空間で本を読んだり、手帳を書いたりする時間は、今も変わらず大切な時間ですね。
シンガーソングライター 蘭華(らんか)
大分県中津市出身のシンガーソングライター。2015年にメジャーデビューし、作詞・作曲も自ら手掛ける。
2016年には、全曲の作詞・作曲を担当したアルバム『東京恋文』で第58回日本レコード大賞企画賞を受賞。人生や命、家族愛、平和への願いをテーマにした楽曲を数多く生み出し、全国でライブ活動を続けている。
現在はシンガーソングライターとしての活動に加え、他アーティストへの楽曲提供にも力を入れている。なかつ応援サポーターも務め、故郷への想いを胸に音楽を届けている。
[公式サイト] http://rankaweb.net/
[公式ブログ] http://ameblo.jp/rankaranka/
[公式X] https://twitter.com/ranka77
[公式Facebook] https://www.facebook.com/rankaranka
[公式Instagram] http://www.instagram.com/ranka0928/
ライブ情報
- アルバム「遺書」2023年12月13日発売。2,500円(税込)好評発売中!
祇園最終日の7月26日(日)、寺町にある宝蓮坊(ほうれんぼう)で「お寺ライブ」を開催します。
落ち着いた空間で楽しむ特別なライブ。中津祇園を満喫したあとに、ゆったりと音楽に浸る時間を過ごしてみませんか。
遠方から訪れるファンも多く、祇園とあわせて楽しめる一日になりそうです。
中津祇園 お寺ライブ
- 日時:7月26日(日)14:00開演
- 会場:宝蓮坊(中津市寺町980・合元寺近く)
- 料金:4,000円(税込)
- 参加方法など詳細は公式サイトをご確認ください。






