はじめに
うだるような夏の暑さも和らぎ、朝晩は少し肌寒く感じる日も増えてきました。そうすると恋しくなってくるのが、温泉!
今回は、少し足を伸ばして熊本県の黒川温泉をご紹介します。
紅葉の時期に、ドライブと温泉満喫の旅を楽しんでみませんか?
この記事で紹介する旅程はこちら
1.紅葉のやまなみハイウェイをドライブしながら黒川温泉へ
2.入湯手形を使って、黒川温泉の湯めぐりを楽しむ
3.池山水源で、静けさと清らかな水に癒される
1.紅葉のやまなみハイウェイをドライブしながら黒川温泉へ
黒川温泉へ向かうのにおすすめのルートが、阿蘇と由布を結ぶ全長約50kmのやまなみハイウェイ。
秋になると、この道沿いは一面、色鮮やかな紅葉に染まり、まるで絵画の中を走っているかのような絶景が広がります。
10月下旬から11月中旬にかけては、標高や場所によって徐々に色づき始め、由布岳や久住高原、瀬の本高原などの名所が紅葉の見頃を迎えます。鮮やかに色づいた山々と、遠くに広がる阿蘇五岳の雄大な姿は見事です!
ドライブの休憩には、やまなみハイウェイの最高地点・標高1,330mの牧ノ戸峠がおすすめ。
牧ノ戸峠駐車場から歩いて15分ほど登ると、展望台にたどり着きます。少し息が切れる坂道ですが、その先には雄大なくじゅう連山を望む絶景が広がり、登った疲れも吹き飛びます。
展望を楽しんだあとは、レストハウスで味わう濃厚なソフトクリームをぜひ味わってみてください!高原の風に吹かれながら味わう一口は、格別のご褒美です。

2.入湯手形を使って、黒川温泉の湯めぐりを楽しむ
熊本県阿蘇郡南小国町にある黒川温泉は、言わずと知れた人気温泉地。
阿蘇の豊かな自然に包まれたこの温泉街には、石畳の路地沿いに趣のある旅館が立ち並び、まるで時がゆっくりと流れているような、静かで非日常の空間が広がっています。
そんな落ち着いた雰囲気が人気の黒川温泉ですが、多様な泉質を持っていることにも注目です!
黒川温泉に点在する30軒ほどの旅館はそれぞれ異なる泉質を持ち、代表的なものには以下のようなものがあります。
美肌効果の高い「硫酸塩泉」
肌の余分な脂分を取り除くため、「美肌の湯」の一つとして知られます。
また、鎮静作用や血圧の降下作用、切り傷や火傷などにも効くと言われています。
美肌効果の高い「炭酸水素塩水」
皮膚の表面を軟化させる作用があり、石鹸のように皮膚を洗浄する泉質です。
肌をツルツルにし、美白効果があると言われています。
温泉らしさを楽しめる「硫黄泉」
硫黄の香りと白濁した湯が特徴。美肌効果や殺菌作用があると言われています。
金属は酸化して黒く変色するためアクセサリー類は外して入浴しましょう。
優しく湯あたりしにくい「単純泉」
湯あたりしにくく肌触りの柔らかい泉質が特徴。
刺激が少ないため、高齢者や子どもにもおすすめです。
そして、これらの色々な泉質を楽しむなら、「入湯手形」を利用して湯めぐりをするのがおすすめです!
入湯手形は1人1枚の購入で、黒川温泉にある25ヵ所の露天風呂の中から3ヵ所を選んで入浴できます。
たくさん旅館があって選ぶのが難しいと思うかもしれませんが、上記の好みの泉質から選んでみてください。営業時間が限られている旅館もあるので、その点も選ぶときに注意してくださいね。
また、3ヵ所のうち1ヵ所は、飲食やお土産の購入に使うこともできます。
◆黒川温泉の入湯手形について
金額 | 大人1枚1,500円(税込) |
購入方法 | 黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」 |
有効期限 | 購入日から6ヶ月 |
入浴時間 | 8:30 〜 21:00 |
※2025年9月時点の情報です。最新の情報・詳細は下記公式サイトからご確認をお願いします。
入湯手形の公式サイトはこちら
https://www.kurokawaonsen.or.jp/tegata/

3.池山水源で、静けさと清らかな水に癒される
旅の最後に訪れるスポットとして紹介するのは、黒川温泉から車で約20分の池山水源。
池山水源は、熊本県阿蘇郡産山村(うぶやまむら)にある湧水地で、日本名水百選にも選ばれている名水スポットです。阿蘇外輪山の豊かな自然に抱かれた静かな場所にあり、毎分30トン以上もの清水が湧き出しています。
阿蘇の隠れた名所で、紅葉や新緑の時期は特に美しく、心が洗われるような時間が過ごせます。
駐車場から水源までは徒歩2〜3分ほど。
静かな空間で水音を耳を澄ましながら、ゆっくりと散策を楽しみましょう。
杉林に囲まれた小道を歩いていくと、池が見えてきます。途中にはベンチや小さな祠があります。
池の周囲には小道が整備されており、池をぐるりと一周することができます(5〜10分ほど)。
湧水は癖がなくまろやかな味わいで、持ち帰って飲む人も多く、地元では豆腐や焼酎造りにも使われています。
持ち帰り用に水を汲める場所があるので、旅の最後のお土産にいかがでしょうか?(ポリタンクなど持参がおすすめです)

おわりに
紅葉に染まるやまなみハイウェイを走り抜け、情緒あふれる黒川温泉で湯めぐりを楽しみ、清らかな池山水源で心を整える——。
秋の阿蘇は、自然の美しさと癒しに満ちた特別な時間を届けてくれます。
この季節だけの風景を感じながら、ゆったりとした時間を過ごしに出かけてみませんか?