大分県玖珠町にある「豊後森機関庫(ぶんごもりきかんこ)」を訪ねました。
昭和9年に建設された円形の扇形機関庫は、蒸気機関車の時代を支えた九州有数の鉄道遺産。
現在も中央の転車台とともにその姿を残しており、歴史的価値だけでなく迫力ある景観で多くの人を魅了しています。
この場所が一躍注目を集めたのは、映画『すずめの戸締まり』に登場したからです。
作中でヒロイン・鈴芽が立ち寄る廃墟のモデルのひとつとして描かれ、公開後は聖地巡礼で訪れるファンも急増しました。
実際に目の前に立つと、作品の世界に入り込んだような不思議な感覚を味わえます。灰色のコンクリートと空の青さのコントラストは、映画のワンシーンそのもの!
そしてもう一つの見どころが、保存展示されている蒸気機関車「29612号機」。
大正時代に製造された貨物用の機関車で、力強い車体は近くで見ると圧巻です。
黒光りする車体は今も存在感があり、鉄道ファンはもちろん、子どもたちにも人気の撮影スポットになっています。
敷地内には「豊後森機関庫ミュージアム」があり、鉄道の歴史や当時の資料、映像を通して学ぶことができます。
保存されている蒸気機関車「29612号機」や、体験型展示もあり、鉄道に詳しくなくても十分楽しめます。
駅から徒歩10分とアクセスも良く、広場も整備されているので、家族連れでのんびり訪れるのにも最適。鉄道の歴史を学びつつ、『すずめの戸締まり』の世界を感じられる豊後森機関庫。
保存された機関車「29612号機」とともに、玖珠町ならではの特別な時間を過ごせました。
【玖珠町】『豊後森機関庫』蒸気機関車の歴史と映画の余韻を感じて
2025/09/01
