今が旬で、エリア内でも多く生産されている『いちじく』。今回は、いちじくで作るお洒落でかわいいピンクのゼリーをご紹介します。使いやすいタイプのゼラチンが販売されているので、ゼリー作りは初心者でも意外と簡単です。
いちじくは、生のままではゼリーが固まらないので、加熱してからゼリーにします。加熱することで食感はとろりとなめらかに、味はまろやかになります。
材料(いちじくゼリー2〜3個分):いちじく2個 ゼラチン5g 水400ml グラニュー糖50g レモン汁大さじ1杯
いちじくはよく洗ってから皮をむき、たて半分に切ります。皮は、ゼリー液の色付けに使うので、捨てずにとっておきます。
(皮をきれいにむいたり、切ったりするには、完熟していない緑がかったいちじくのほうが、やりやすいです。いちじくを細かく切って入れる場合は、完熟したものでも大丈夫です)

鍋に水400mlとグラニュー糖50gを入れて強めの中火で加熱しながらまぜ、グラニュー糖をとかします。
沸騰したら弱火にして、いちじくを入れます。途中で裏返すので、どれを裏返したかわかるように、切り口が上か下か、そろえておきます

今回は切り口を上向きにして5分、裏返してさらに5分、そして、煮汁にあまり色がつかなかったので、もう一度裏返して色付け用の皮(1個分)を入れてさらに5分加熱しました。皮を入れなくても充分色がつくようなら、入れなくてよいです。

鍋のふちのほうに白っぽい泡が少しだけたまってくるので、一応、あく取りはしました。
火を止めて皮を捨て、いちじくをお皿などに取って冷まします(いちじくを細かく切っている場合は、汁に入れたままでよいです)。
ゼラチンは、お使いの製品の説明書きに合わせて使用してください。
ゼラチンは沸騰した汁に入れると変質して固まらなくなり、温度が低すぎるととけません。普通は60℃くらいでとけ、入れる前に水につけてふやかす必要があるのですが、今回使用した森永製菓『クックゼラチン』は80℃でとけ、ふやかす必要もありません。沸騰直後よりもちょっとだけぬるくした煮汁に振り入れればよいのです。5gずつの個包装で、使いやすいです。
煮汁をボウルに移し、フライパンに水を張ってボウルを30秒ほどつけてから水を入れ替えてまたボウルをつけ、ボウルの裏を手でさわれるくらいの熱さになってからゼラチンを振り入れてまぜました。

レモン汁を入れて、まぜます。写真ではわかりにくいのですが、レモン汁を入れた瞬間に、色が鮮やかに変わります!

冷ましておいたいちじくを容器に入れ、煮汁を流し入れて、冷蔵庫で冷やします。1時間くらいで固まります。


いちじくコンポート(砂糖煮)のやさしい甘さにレモンの爽やかさが加わり、美味しいです。皮を入れたからといって、特に苦みや渋みもありません。ぷるぷるのゼリーに、とろっとなめらかないちじくコンポートの相性もバッチリです。
使用材料について
いちじくは豊前市産「博多とよみつひめ」、ゼラチンは森永製菓「クックゼラチン」、レモン汁はポッカサッポロ「ポッカレモン100」を使用しています。「ポッカレモン100」は70mlから販売されていて、使いやすいです。