姫島七不思議めぐり
大分県の北部、瀬戸内海に浮かぶ小さな島「姫島」。のどかな風景が広がるこの島には、古くから語り継がれる「姫島七不思議」という不思議な伝承が残されています。先日、休日を利用して実際に七つの謎を巡る旅に出かけてきました。
千人堂(せんにんどう)
まず最初に足を運んだのは「千人堂」です。観音崎と呼ばれる場所に馬頭観世音を祀った小さなお堂があります。大晦日の夜、債鬼に追われた善人を千人かくまうことができるという言い伝えから千人堂と呼ばれているそうです。このお堂に来るまでに長い階段があるので夏のこの時期に登るのはオススメしません…(笑)

浮洲(うきす)
次に向かったのは「浮洲」です。沖合の小さな洲に漁業の神様、高倍様を祀っており、高倍様と鳥居は高潮や大しけの時でも決して海水につかることがないという言い伝えから浮洲と呼ばれているそうです。私が撮影に行った時は近くまで行くことができず…

逆柳(さかさやなぎ)
次に向かったのは「逆柳」です。お姫様が使った柳の楊枝を土中に逆さまに挿したところ、芽を出したので逆柳と言われているそうです。
この逆柳からは車必須です!フェリー乗り場からどんどん遠くなります!
かねつけ石(別名:おはぐろ石)
次に向かったのは「かねつけ石」です。お姫様がおはぐろをつける時、石の上に猪口と筆をおいたところ、その跡ができたといわれているそうです。ただ私が行った時は石が埋もれて跡を見ることはできませんでした…
拍子水(ひょうしみず)
次に向かったのは「拍子水」です。お姫様がおはぐろをつけた後、口をゆすごうとしたが水がなく、手拍子を打って祈ったところ水が湧き出したので拍子水と言われているそうです。
かねつけ石から徒歩5分程度の距離にあります。この湧き水は飲むことができます。
同じ敷地内にある拍子水温泉では拍子水を利用した温泉を楽しむことができます。
浮田(うきた)
次に向かったのは「浮田」です。大昔、池に棲んでいた大蛇を誤って、この大蛇を埋めてしまったため大蛇の怒りで田が揺れるといわれています。

阿弥陀牡蠣(あみだがき)
最後は「阿弥陀牡蠣」です。灯台の下の海蝕洞窟内の海面から上2メートル位の所に「牡蠣」が群棲し海水につかることがなく、食べると腹痛を起こすといわれているそうです。その牡蠣が阿弥陀三尊の形に似ているためこの名がついたそうです。
船で阿弥陀牡蠣の中まで入るという貴重な体験ができました!中はとても神秘的な空間が広がっていました。
静かな海風を感じながら島を歩いていると、七不思議がただの伝承ではなく、本当にこの島に息づいている“神さまのしるし”なのだと感じました。日常を離れて少し不思議な旅をしてみたい方はぜひ姫島村で七不思議めぐりをしてみてはいかがでしょうか。