スローライフ同好会 会長
「うきはの人々の気持ちが大好きです」と笑顔で話す伊藤さん。つづら棚田に咲く彼岸花や地元産のおいしい野菜、受け継がれ続けている伝統など、うきは市の素晴らしさを地域の活性化につなげようと、さまざまな事業に取り組んでいます。 現在力を入れているのは、商工会事業の「キラキラうきは」。外出する機会が少なくなった高齢者や一人暮らしをしているお年寄りのために、外出する機会をつくり、互いに会話をして、笑い合う場を作ろうと始めたものです。平均年齢85歳の参加者の皆さんはとても元気が良く、パワーをもらうことも多いのだとか。「“キラキラうきは”は、高齢者を介護するためのものではなく、高齢者を巻き込んでいくものなのです」と伊藤さんは話します。何かを「してあげる」のではなく、「活動する場をつくる」ことで、参加者の一人一人が自ら提案し、動くことにつながり、参加者の中から新しいアイディアや、イベントが次から次に生まれているそうです。 伊藤さんが目指している「参加者を巻き込む」取り組みは、うきは市の町づくりにも生かされています。最近立ち上げたという「スローライフ同好会」では、市内にある三十三の観音様を巡りながら、地域の人との交流や、うきはの自然を改めて感じようと始まりました。うきは市では、「おせったい」といって、地区の観音様にお参りした方を近所の人がお茶やお菓子でもてなす風習が残っているそうです。伊藤さんたちは、その「おせったい」を通じて地域の人同士、また市外から来た方たちと交流を深めてほしいと、市内にある観音様の場所を印した地図を作成し、うきは市の全世帯に配布しました。「地元の方でも知らない人が多く、一人でも多くの人が「ちょっと行ってみようかな」と思ってくれるとうれしい」と伊藤さん。この大きな地図にはうきは市の良さを改めて感じてほしいという伊藤さんたちの思いが込められています。 「うきは市に来た当初、近所の家を訪問した際に快く家の中に上げてくれ、帰りには漬物や野菜を持たせてくれました。そんな温かさがこの地域のすばらしいところだと思います」と伊藤さんは言います。今までもらった温かさや優しさを次の世代へつなげることで恩返ししたいと話す伊藤さんの取り組みはこれからも続きます。

























