NPO 特定非営利活動法人
ひた水環境ネットワークセンター 理事長
日田を象徴するキーワードと言えば「水郷」。山と水に恵まれた日田では、伐採した木材を河川を使って都市まで輸送していました。日田の産業や文化の発展は川とともにあったといっても過言ではありません。諌本さんが理事長を務める「ひた水環境ネットワークセンター」は、日田のシンボルである川の大切さを、さまざまなイベントを通して伝え続けています。 毎年2000人もの参加者が三隈川で遊ぶ、「リバーフェスタinみくま川」。川で遊ぶ楽しさと同時に川の怖さも知ってほしいと始めたこのイベントは、若者の団体がスタッフとして100人以上参加しています。「仕事の傍ら一生懸命取り組んでくれています。若い人たちと助け合ってイベントを行うのは楽しいですね。このイベントを行うようになってから、子どもたちが川で遊んでいるのを見かけることもあるんですよ。このイベントをきっかけにして、川に親しみをもってくれるとうれしいです。それが川を大切にすることにつながりますから」と諌本さん。 「水環境ネットワークセンター」が設立されたのは1992年。その頃は環境問題がそれほど重要視されていなかったそうです。当時市内の川の水質は以前よりも悪くなっていました。その後、地域の人々の意識の変化や水環境に対する設備が整ったこともあり、現在は大分回復しているそうです。「エコと同じように、一人一人の少しの意識で川は綺麗になります。地元の方々が“水郷ひた”に誇りを持つことで日田はもっとすばらしい街になる」と諌本さん。 日田の水環境に取り組み始めて約20年。諌本さんは「地域の人たちが快く応援してくれるテーマだったので、とてもやりやすかったし、楽しんで活動できました。日田は山と水と歴史の街。今の時代はそれを財産にし、街づくりに役立てることが、日田のブランド化へつながると思います」と話します。昔は経済的なメリットを重視した街づくりが行われていましたが、現在では地元の自然や歴史を財産として大切にし、環境を守りながら取り組むことが地域発展の要となっています。“水郷ひた”を街全体で発信し、街を発展させ、将来は都会に出た若者たちが帰って来やすい環境をつくろうと取り組み続ける諌本さん。街づくりに対する思いは次世代の若者たちへも受け継がれていくことでしょう。

























