「まだまだここからだろって気持ちから付けました」。
ニュー・アルバム『敗者復活の歌』には、そんな彼女の謙虚な魂が随所に光る。
ストイックなまでに自身に問いかけ、ピアノと歌だけで内なる世界を表現し続けるタテタカコ。
彼女にとって歌とは?

— 今回のレコーディングの地に弘前を選んだのはどういう理由からですか?
「人と町並みが気に入ったんです。元CDショップをやっていたロックおやじのサイトウさんとの縁もあって、いつかここでと思ってました。年末から1カ月間いたんですけど、長野は痛い寒さ、青森はこのままいたら死んでしまうような寒さでしたね(笑)。石炭ストーブのある部屋でレコーディングしました」
—沖縄、高知、そして青森と、場所を変えることでアルバムに変化は感じますか?
「弘前に行ってなかったら出来てないなというのはあります。例えば『またやっちまいました』ではスタッフと一緒にハンドクラップをやったり・・・。でも録音に入る前というのは聴く人にどう思われるかとか、曲を作らなきゃという思いが抜けなくて、その意識がなくなったのは青森に入ってからでした。それまでは吐き気が止まらなかったというか。『冒涜』という曲を考えている時もそうだったんですけど、でもそれが曲を作る時のつわり(産みの苦しみ)なのかと聞かれると、ワシ、自分の歌を子どもだとは思ってないんですよ。生まれた瞬間にすでに、それは一つの人格を持っているもので、歌っていきながら、それが見えてきたり、距離感が変わってきたりするんじゃないのかなって。だから、一枚一枚、一曲一曲がこうだという思いで作るのではなく、終わりがない“今”を切り取っているような感じなんです」
—先行配信シングル3曲についてですが、CD+DVD盤では坂部康二氏を監督に、奈良美智、小林紀晴、橋口譲二という気鋭アーティストが撮った写真が映像作品三部作として綴られていて、素晴らしかったです。
「今回のPVにしても、ジャケットを手がけてくださった切絵作家の吉野有里子さんにしても、その方を信頼してるのでおまかせだったんですよ。自分自身も楽しみだったし、すべてが想像以上の出来上がりですごく嬉しかったです」
—九州では、今回初めてライヴを行なう県も増えて、大分と熊本では山口洋さんと競演ですね。
「ご縁があって去年の8月に対バンさせていただく機会があって。ステージに立った瞬間から光が放たれている感じでした!とにかく感動して、今回お願いしたら快く引き受けてくださいました。ものすごく刺激を受けることになると思うので、まず自分自身が楽しみたいです。博多百年蔵では私一人なんですけど、あそこはステージに登った瞬間、歌いたくなっちゃう不思議な場所なんですよね。初めましての所では、“こういう者です”というのが出せるライヴにしたいです」
Information
○RELEASE
New Album
「敗者復活の歌」
VAP/CD+DVD¥3,000(tax in)
CD¥2,500(tax in)
○LIVE
ツアー2008「敗者復活の歌」
(大分・熊本・鹿児島は with 山口洋)
6/8(日)博多百年蔵
6/11(水)旧香港上海銀行長崎支店記念館
6/13(金)BRICK BLOCK
6/14(土)Django
6/15(日)SRホール
(問)BEA 092-712-4221

























