「僕自身、家でゆっくりとお酒を飲みながら聴けるアルバムになりました」。
新作『7-seven-』は、それぞれのソロ活動以降、よりユニークで親しみの湧く音作りへと深化してきたキリンジの今を伝える逸作に。
メジャーデビュー10周年の変遷を、メインヴォーカル堀込泰行に訊いた。
— 去年、1ヵ月毎に7枚連続で行った配信リリースが、この『7-seven-』に繋がっていますね。
「10年やってアルバムもけっこう出してきて、アルバムの前にシングルを切るというのがマンネリな感じがしてきてたんです。メジャーデビュー10周年だし、世の中をちょっとびっくりさせたいという思いもあって、7ヶ月連続配信というのはどうかというスタッフの意見に、僕らも面白いかなって。いろんな人に聴いてもらえる手段として、最初はゆるい気持ちでデモみたいなものも出しつつ...と考えたんですけども、シングルという名で出す以上、ミュージシャンとコアなファンしか喜ばないようなものを作ってもしょうがないと、結局はCDシングルを出すのと同じ気持ちでやりました」
— メジャーデビュー10周年を記念したこの作品の位置づけは?
「ソロをやる前は、それまでの作品にだんだんと縛られるようになっていたんですね。それで、互いがソロをやることで、それまで積み上げてきたものをガラガラと平らにして、より自由にものを作ってみようと。その試みが『DODECAGON』。この作品は面白いことをやってやろうと作ったアルバムだったので、肩に力が入ってる感じもあって。それを経た今回のアルバムは、ずっと模索してきたことが血肉化してきた感じですね。シングルが主体で、アルバム用の曲も聴きやすいシングルのような曲をふたりとも持ってきたし、打ち込みやシンセをメインにしたものがよりナチュラルにキリンジの音楽として溶け込んで、全体的にリラックスして聴ける内容になりました」
—『囁きは天使のように』はタクシーの中で生まれたとか。歌詞はどんな時に浮かぶんですか?
「あの曲に関してはメロディの部分だけなんです。歌詞に関しては...僕の場合、自分が駅から家まで歩く間の風景だったりします。近くに太い道路が走ってて、夜になると街頭なり信号なり車のライトなり、毎日通ってる道なんだけど、ふとした瞬間すごいきれいに見える時がある。こういう風景をこのまま書けたらいいのになという気持ちはいつも持ってます。割とそこは原動力になってるかもしれないですね」
—5月末のライヴ、どんなものに?
「ライヴはライヴのアレンジで盛り上げられるように、バンドの編成で一番その曲をよく聴かせられるように工夫すると思います。すごい古い曲から新しい曲まで集大成的なものになれば」
—読者にメッセージを。
「福岡は毎回いいライヴなので、僕らも楽しみにしています。福岡の人はクールすぎず、かといって騒ぐわけでもなく、塩梅がいいんですよ。ふたりとも次もがんばると思います(笑)」
Information
○RELEASE
New Album 7-seven- NOW ON SALE
コロムビア/¥3,150(tax in)
LIVE
KIRINJI 10th ANNIVERSARY TOUR 2008
5/30(金)Zepp Fukuoka
問:BEA 092-712-4221

























