大平村という名前の響きが綺麗ですよね
若い頃は村出身という事が恥ずかしいというか、何か田舎者という気持ちがありましたが、年を取ってくると田舎は良いものだという事に気がつきました。都会に住んでいますとこれが切り口になる事も多々ありましてね。色んな所で私は大平村という村の出身なんですよと言ってまわっております。名前の響きも綺麗ですよね。合併して名前が変わってしまったのはとても残念ですが、なんにせよ故郷があるという事は良いものです。
故郷がない方もいらっしゃるわけですから。団塊の世代は特にそうだと思うのですが、都市に出て就職し、結婚してそこで子供が生まれ、その子供たちには田舎の故郷というものがありませんからね。私は祐徳薬品の本社のある佐賀に住んでいますが、母は今でも実家を守ってくれてます。とてもありがたい事です。私も月に一度程、帰って庭の手入れなどやっていますよ。ただ若い頃は自分で色々と作業もできたんですけど、この年になると、どうしても体が動きませんので今は人に頼む事の方が多いですね。
剣道部の助っ人実際は負けて帰ってましたけど
高校時代は剣道部でした。といっても今でこそ北高には立派な武道場がありますが、当時はそんなものはなく、放課後屋上でちょっと稽古して、基本的には試合だけ呼ばれて出るというか、参加する事に意義があるというかその程度でした。私の担任だった先生が顧問をしておりましたので、半ば強制的に試合に呼ばれるという(笑)。で、負けて来るという(笑)。
その当時は柔道がすごく強くて、花畑先生が熱心に指導されてたのをよく覚えております。本当に熱心な方で、各地で行われる北校のOB会に必ず出席されてましたよ。私なんかはあまり真面目な方ではないので参加してない事が多いんですけど。大学は山口の方へ出ましたが、その後出身地に縁のある吉富製薬に就職しました。地元の企業で働くという事に特別な思い入れがあったというわけではなかったんですが当時の吉富製薬といいますと、親戚や知り合い等、その土地に住む人はこぞって働いておりましたので、例にもれず私も親族の紹介で、とりあえず応募だけでもしてみようかと。
これがまた、すぐに内定が取れてですね(笑)。これは私の自慢なんですが、学年の内定第一号だったんですよ。それだけ早い段階で決まってしまい、これは後から知ったんですが、学校側の意向で内定が取れたら他の企業へは行ってはいけなかったんです。まぁ、それも縁ですし・・・・。そういう経緯で吉富製薬の方に入社しました。昭和四十六年の事です
成功してばかりの人よりも失敗をしてきた人の方が強いんです
吉富製薬時代は日本中飛び回っていたのであまり地元での思い出といったものはないんですが、よく覚えているのが、製薬会社ですから、研究所がございまして一流大学の出身者がやってくるんですね。そういう人たちの住む独身寮が中津の魚市場の近くにありまして、近隣の娘さんたちの結婚したい相手として人気があったみたいですよ。研究所の人だけですけどね。私は営業ですので関係なかったですが(笑)。
当時としては優良企業でしたし雇用や納税の面でも町に貢献していたんではないでしょうかね。個人的にはけして平坦な道のりではなかったですね。会社的にもご存知でしょうが色々ありまして、合併や社名変更など色々問題も発生しましたし、ただその困難な事を経験しているからこそ今があるとも言えます。成功してばかりの人よりも失敗をしてきた人の方がそれはもう強いです。成功体験よりも失敗体験の方が説得力もありますよね。こうやって成功したと言うのは簡単ですが、こうやったら失敗するって事がわかっていて説明できるという事が大事なんです。今まで私もたくさん失敗してきましたよ。
松坂慶子のCMでも有名なパスタイムFX。
国内で初めて医療用成分フェルビナクを
スイッチさせたプラスター剤
五十四歳からの転職と初めて経験する社長業
ユートク薬品には平成十六年に入社しました。ヘッドハンティング?そんなカッコ良いものではないですけど(笑)。現会長である黒木さんが十四年の長期政権でしたからね。この間随分と経営基盤をきっちりとされてこられた方で、かなりのカリスマ性もありますし、その後釜なんで大変です。それでもここ数年、無借金経営でなんとかやっています。今後もユートクの身の丈に合った経営を続けていく事がおそらく私の課題でしょう。何もリスクを負わない事が一番のリスクだと考えています。社員が勤めててよかったな、これからどんどん良くなって行くんだろうなという兆しを感じさせる事が私の仕事ですからね。格好良い事言えばそう言う事です(笑)。
仕事をしてきて良かったと思う点は、上司の言う事をそのまま聞いてはいなかったという事です。けして扱いやすい部下ではなかったと思いますよ(笑)。ただこれはうちの人事にも言っているんですが、扱いやすい部下ばかりで揃えても意味はないぞと。扱いにくい人間の方が良い仕事をする場合も多いよと。自分に都合の良い人間ばかり集めてはいかんと良く言っています。素直に自分にホイホイ付いて来るポチみたいな部下ばかりいても仕方がないんです。仕事ができる人材というのは、思い通りにならない人間の方が多いケースがあります。これが私の経験則です。自分がそうだったから言ってるわけではないですからね(笑)。
松坂慶子さんのCMで大ヒットの「パスタイム」
今、テレビCMを松坂慶子さんにお願いしてますが、彼女の持つ癒しというかそういった世のお父さんが求めている雰囲気にピッタリだと思います。収録の時は私も東京まで行きましたよ。良く言われるんですが、パスタイムという商品名は知っていてもユートク薬品という会社は知らないって方が多い。ですから今はCMの終わりに社名を言ってもらってます。おかげ様で徐々に社名の方も知られてきたんではないでしょうか。最後に少し宣伝させてください。私の故郷の大分県北、京築地区の皆様、今後ともパスタイムのユートク薬品を宜しくお願い致します。
























